当クリニックで経験した症例集

右大腿骨転子部骨折

73歳女性、右股関節部の激しい痛みにて来院されました。朝、自室で服を選んでいて、いつの間にかころんでいたとのことでした。直ちにX線撮影したところ、右大腿骨転子部に骨折を認めました。3枚目の写真にて骨折部がよく分かると思います。

市内の整形外科病院に紹介となり、観血的整復固定術が施行され、リハビリテーションを中心に入院加療することとなりました。

お年寄りが尻もちをつく格好で転倒した場合にこの部位は良く骨折が起こりますので、こうしたご家族がいらっしゃる方は気を付けてあげてくださいね。
Date: 2006/12/05(火)


肺炎

左の写真2枚は59歳女性、40度近い高熱にて来院されました。胸部単純X線写真にて右上葉に広範囲の炎症像が見られ、CTでもエアブロンコグラム(気管支透亮像)が確認され、肺炎と診断、入院加療となりました。

右の写真2枚は58歳男性、胸部の定期検査にて右上葉に淡い微細な陰影が見られました。CTでも同部位に同様の陰影が認められました。早期の肺炎と診断され、抗生剤が処方されました。

朝晩の温度差が激しい季節の変わり目はこういった肺炎を起こしている方をよく見ます。発熱があるときや調子の悪いときは、風邪だと甘く見ないで早めに医療機関を受診しましょう。

岡山市健康診査は11月までです。健診を受けられてない方やしばらく胸部X線検査を受けていない方はぜひ健診を受けられてみてはいかがでしょうか。また当院ではインフルエンザ予防接種も実施していますので、お気軽にお問い合せ下さい。

こちらもご覧下さい↓
http://www.kobakuri.jp/mametisiki/su2_diary.cgi?
http://www.kobakuri.jp/news/su2_diary.cgi?

くれぐれも夜お休みになるときは暖かくして寝るようにして下さいね。
Date: 2006/11/07(火)


イレウス(腸閉塞)

71歳男性、便秘でどうも便の量が少ないという主訴にて来院。腹部単純X線撮影をしたところ、立位にてニボー(鏡面)像が認められました。手術の適応も考えられたため、市内の総合病院に紹介となりました。その後絶食にて点滴治療が行われ、無事回復されました。

イレウスが疑われるときは腹部単純X線撮影を立位(立った状態で)撮影します。臥位(寝た状態)でも閉塞箇所より上の部分でガス像は認められるのですが、一枚目の写真のような閉塞箇所に腸の内容物が溜まった状態(ニボー像:鏡面像)は立位でないと写ってきません。イレウスの時は激痛を伴うので撮影が困難な場合が多いのですが、そういう場合は座位・側臥位・CTなど他の撮影法を駆使して閉塞部位を特定するようにしています。
Date: 2006/10/06(金)


ヘリコバクター・ピロリ菌2(胃潰瘍)

患者は57才女性、急に胃が痛くなり、自分で潰瘍だと思うということで来院されました。仕事が忙しくストレスを多く抱えていて、以前から胃潰瘍を繰り返していました。

X線検査では、約3cmの大きな胃潰瘍が認められました。胃潰瘍の場合、潰瘍の部分にバリウムを持っていくと左から2枚目の写真の様に傷の部分にバリウムが溜まり、写真上白い溜まりとして描出されます。

ピロリ菌の感染を疑い、後日検査したところ、やはり陽性でした。

よく胃の調子が悪くなる方や心配な方は、一度検査をお勧めします。ぜひ受けてみてください。

↓本日9月5日の毎日新聞の記事です。
----------------------------------------------------------

<ピロリ菌>感染で胃がんのリスク5〜10倍に

 細菌の一種の「ヘリコバクター・ピロリ」に感染すると胃がんになる率が5〜10倍高まることが、厚生労働省研究班(担当研究者=笹月静・国立がんセンターがん予防・検診研究センター室長)の大規模追跡調査で分かった。しかし、除菌しても胃がんを防げるかどうかは不明といい、研究班は「予防には、禁煙や食事の減塩、胃がん検診の受診を勧める」としている。
 研究班は1990年と93年に、全国の40〜69歳の男女計約3万7000人を採血。ピロリ菌への感染の有無や、体内の菌の毒素の有無を調べた。04年までに計512人が胃がんになった。
 採血時にピロリ菌感染が確認された人は、確認されなかった人に比べ、5.1倍の率で胃がんになっていた。
 さらに、採血時に感染はなかったが、過去の感染の影響とみられる菌の毒素が確認された人も含めると、感染か毒素があった人はどちらもなかった人の10.2倍の率で胃がんになっていた。
 菌の影響で胃粘膜が炎症を起こして萎縮(いしゅく)し、がんになりやすくなるらしい。ただ、感染歴がある人は調査対象の約94%と推計され、胃がんになるのはその一部という。(毎日新聞) - 9月5日

----------------------------------------------------------

ピロリ菌については、まだ分かっていない部分もたくさん有りますが、感染しないにこしたことはないようです。

当院看護部がピロリ菌について記載してますので、↓こちらもご覧下さい。
http://www.kobakuri.jp/mametisiki/su2_diary.cgi?
Date: 2006/09/05(火)


ヘリコバクター・ピロリ菌

患者は42才男性、職場検診にて来院。胃がもたれたり張ったりする、下痢や便秘を良くする、便もちょこちょこ出て細い、といった症状を訴えられていました。以前からの状態から、ピロリ菌感染の可能性を考え、尿素呼気試験による検査を実施したところ陽性でした。X線検査では幽門部に狭窄が認められ、十二指腸球部の広がりが悪く、通過が悪いという所見が見られました。ピロリ菌の除菌治療が実施され、抗生剤を一週間、潰瘍治療剤を4週間服用し、一ヶ月後再検査したところ、ピロリ菌が消えていました。

その後本人の症状も改善し、一年後のX線検査の写真では、幽門部、十二指腸球部とも広がりも良く、通過状態も改善されているのが分かると思います。

日頃から慢性的に胃の調子が悪い、潰瘍・十二指腸潰瘍を良く繰り返す、といった症状をお持ちの方は、ピロリ菌感染のケースが良くあります。治療後は症状が随分改善される場合が多いので、気になる方はお気軽にご相談下さいね。

ピロリ菌や検査については↓のページに看護部の紹介が載ってますので、参考にしてください。
http://www.kobakuri.jp/section/gairai/kensa.html
Date: 2006/08/02(水)


十二指腸潰瘍

36才女性、背中のあたりがひびき、痛いときは息が止まりそうなくらい痛むと来院。腹部超音波・尿検査ともに異常なく、上部消化管X線検査をしたところ、十二指腸球部に潰瘍を認めました。

写真は左の2枚が発症時のもので、矢印の白い三角形の部分が潰瘍です。潰瘍は傷口の様なもので、少し掘れているため、その部分にバリウムが残り、写真では白く写ります。

検査後、投薬治療が開始され、2ヶ月後に再度上部消化管X線検査をしたところ、潰瘍が消失し瘢痕(きずあと)化しているのが確認されました。

十二指腸潰瘍では空腹時に痛みが出ることが多いようです。当院では6月〜11月まで岡山市が行う健康診査を実施しています。なにか気になる事がある方は、ぜひこの機会に一度健診を受けてみてはいかがでしょうか。

岡山市健康診査についてはこちらをご覧下さい↓
http://www.kobakuri.jp/news/su2_diary.cgi?
Date: 2006/07/07(金)


左第5基節骨骨折(第5趾骨折)

58才女性、庭で転倒し、足の小指が痛くて腫れてきたと来院。単純X線撮影にて骨折を認めたため、整形外科に紹介となり、2週間ほど固定することになりました。

写真は骨折部がずれてないため分かりにくいですが、矢印の部分にわずかに骨梁の乱れ・ずれを認め、よく見ると骨折線が確認出来ます。見落としやすい骨折だと思います。足の小指側(第5中足骨・第5基節骨・第5末節骨)は、物を上に落としたり、足をひねって体重をかけたりすると骨折しやすい箇所です。痛みがひどい場合や腫れている時などは、早めにX線検査を受けられる方が良いかと思います。
Date: 2006/06/07(水)


肺炎


写真は左から29歳女性・16歳女性・37歳男性・59歳女性の胸部単純X線写真です。検診で来院された方が1名、後は発熱等で外来受診された方の写真です。肺炎と言えば寒い時期、お年寄りがかかる事が多いのですが、なぜかここ最近、4〜5月にかけて非常に肺炎を起こしている患者さんが多いです。それも写真に示した通り、若い方の肺炎を良く見ます。

肺炎にかかり放置しておくと、命に関わる事もありますので、発熱が続いていたり風邪が妙に長引いたりしている場合は早めに受診された方が良いと思います。写真の様な初期の肺炎の場合、1〜2週間の抗生剤服用で治まって来るようです。
Date: 2006/05/09(火)


現行ログ/ [1] [2] [3]
キーワードスペースで区切って複数指定可能 OR  AND

 

017536
[TOP]
shiromuku(u2)DIARY version 2.61