当クリニックで経験した症例集

内頸動脈解離

29歳男性、昨晩寝返りをうった後、頭痛・頸部痛・左目が時々見にくくなるという症状にて来院されました。頭部単純・造影CTを検査するも特に所見は見られず、眼科へと紹介になりました。眼科医より頸部血管に原因があるかもしれないということで、脳神経外科へ再紹介となりました。MRI・血管造影にて頭蓋外内頸動脈の高度狭窄が認められました。このことから寝返りという軽微な頭部の動きから発症した、内頸動脈の解離と診断され、抗凝固療法のため、入院となりました。通常は保存的治療で6〜8週位で治癒するケースが多いそうです。
Date: 2006/04/14(金)


尿管結石

29歳女性、下腹部・背部に激痛を訴え、来院されました。腹部超音波で検査したところ、右水腎症(腎盂が腫れている状態)が確認された為、腹部単純X腺とCTを撮影しました。骨盤腔内に5〜7mm大の結石を認めました。自然排泄は難しそうなので、ESWL(体外衝撃波結石破砕術)目的で市内の泌尿器科病院に紹介となりました。3枚目の写真がESWL後の腹部単純撮影像です。約2〜3mm大に割れ、自然排泄するかどうか微妙な大きさだったんですが、数日後、無事排泄され痛みも無くなりました。

尿管結石を疑うときは造影剤を用いたDIP・IPをまず検査する施設が多いと思いますが、結石の検出能は単純CTが高いため、当院では大抵まずCTで検査しています。
Date: 2006/04/07(金)


硬膜下血腫

80歳男性、散歩中川に落ち頭・顔を打ったと、当院外来に来院されました。外傷もあった為、頭部単純撮影と頭部CTを施行したところ、骨折はないもののCTで硬膜下に出血がみられました。直ちに処方していた抗血小板剤の投与を中止し、市内の脳神経外科に紹介となりました。現在経過観察中です。

当院周辺には農業用の用水路がたくさんあります。年に何回かそこに落ちてけがをされる方がいらっしゃいます。自転車に乗られる方も車を運転される方も気を付けて下さいね。私も安全運転を心がけます。
Date: 2006/03/29(水)


外来受診で発見された甲状腺ガン

45歳女性。2年ほど前より頸部腫脹に気付き、1999年5月、小林クリニックに外来受診に来られました。検査データでは異常はありませんでした。翌6月、当院にて造影CTを施行したところ、左側に充実性で石灰化を伴う3cm大の腫瘍を認めました。

CT像にて強く悪性を疑い、市内の総合病院に紹介となり、翌7月、外科的手術が施行されました。CTによる画像診断の必要性を改めて認識させられた一例でした。
Date: 2006/03/25(土)


検診で発見された早期肺ガン

55歳女性。1999年6月、小林クリニックで職場検診を受けられました。胸部X線検査で異常陰影が見つかりました。後日胸部CT検査を受けました。胸部X線では、右中肺野に肋骨と重なって淡い異常陰影がみられます。

CT像にて強く肺癌を疑い、市内の総合病院に紹介となり、外科的手術が施行されました。リンパ節転移も無く、早期の肺癌でした。定期的な健康診断の重要性をあらためて感じさせられました。
Date: 2006/03/25(土)


外来受診で発見された胃ガン

60歳男性 1999年7月、2ヶ月程前より食べ物がのどの奥で詰まる様な感じがすると来院されました。X線検査をすると、噴門(胃の入口)直下に大きな変形を認めました。内視鏡を施行後胃癌と診断され、翌月手術となりました。日本人の胃癌の罹患率は欧米諸国に比べ高く、早期発見が治療の重要な要素になります。定期的な検診が早期発見に重要な事をあらためて感じさせられました。
Date: 2006/03/25(土)


EOGアレルギー

 62歳男性。5年前から透析を始めました。透析の穿刺針(透析を行うとき血管に刺す針のこと)にはクランプキャスという針を使っていました。この針はEOG(エチレンオキサイドガス)で滅菌されています。

 透析を始めた頃からシャント(透析を行うため動脈と静脈をつなぎ合わせて静脈を太く発達させたもの)肢がかゆく、湿疹になりひどいときには皮膚に水疱ができたりしていました。針やチューブを固定する絆創膏が悪いのではないかと絆創膏の種類をいろいろ変えてみたりもしましたが、全然よくなりません。ステロイド(副腎皮質ホルモン)軟膏を塗って何とか小康状態を保っていました。1997年4月、ひょっと針が悪いのではないかと考え、穿刺針を電子線滅菌のものに変えてみました。そうしたところ皮膚はどんどんきれいになり、痒みも消失してステロイド軟膏も塗る必要がなくなりました。このことからEOGによるアレルギーと考えられました.透析患者に対するEOGアレルギーは以前から報告されており、ダイアライザー(透析で使う血液浄化器、人工腎臓の本体のこと)の滅菌方法では約10年ほど前からEOG滅菌のものは少なくなりました。また透析回路も数年前からEOG滅菌以外のものが出回り始めました。しかし穿刺針はほとんどがEOG滅菌でそれ以外を入手することは現在のところ困難です。

一日も早く電子線滅菌の穿刺針が普及することを願っています。

Date: 2006/03/25(土)


小林クリニック症例集

このコーナーでは当院で経験した貴重な症例を紹介していきます。
Date: 2006/03/24(金)


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