当クリニックで経験した症例集

肝血管腫

患者は48歳男性。検診にてCTを撮った所、肝臓に4〜5cmの低濃度の腫瘍が認められ、超音波検査では丁度肺と重なりよく見えなかったため、造影CTを実施しました。

単純CT画像(1枚目)で境界明瞭な低濃度領域を示し、造影直後(2枚目)から結節上の濃染が中心に向かって広がり(3枚目)、平衡相(4枚目)では周囲肝実質より高濃度として描出されています。

これは典型的な肝血管種で、肝に発生する良性腫瘍で、最も頻度が高いとされています。血管系組織の拡張による海綿状血管腫がほとんどです。

良性腫瘍なのでこのまま経過観察となりました。
Date: 2011/12/05(月)


シャントPTA

患者は82歳男性、当院の透析患者です。透析開始時、シャント音が狭窄音であることが確認され、スリルも弱く、音も弱い状態で、透析中は血流不良でした。次回透析前にシャントPTA(経皮的血管形成術)を施術することとなりました。

シャントPTAとは、シャントに針を刺して風船の付いたチューブを入れ、細くなっている部分を風船で広げる方法です。

1枚目の写真が元々の血管造影、2枚目がバルーンを膨らまし狭窄部位を拡張している所、3枚目が施術後の血管造影の写真です。狭窄部位が改善されているのが解ると思います。

施術後はシャント音・スリル共に良好で、経過良好です。
Date: 2009/01/30(金)


大腿動脈狭窄

患者は65歳男性、当院の透析患者です。以前より足のだるさを訴え、他院にて大腿動脈の狭窄を指摘されていました。造影CTを施行し、3D及びMIP像を作成したところ、両側の大腿動脈に狭窄(右>左)が確認されました。市内の総合病院血管外科へ紹介となり、MRI等による精査を行い、今後の治療方針を決定するということです。

当院にGE横河メディカル製のMulti Slice CTが導入され、今まで出来なかったこうした造影検査が可能となりました。このCTは3DやMIPといった画像処理機能が大変優れており、撮影終了後、短時間で立体的な画像を作ることが出来ます。これからどんどん活用していきたいと思います。

↓こちらもご覧ください
http://www.kobakuri.jp/section/xray/index.html
Date: 2008/04/15(火)


検診で見つかった肺ガン

患者は81歳女性、岡山市健康診査で受診されました。胸部単純写真で左肺に淡い影がみられ、CT検査となりました。CTでも同部位に異常陰影が認められたため、市内総合病院に精密検査目的で紹介となりました。気管支鏡で肺ガンと診断されました。ステージ1の極めて早期なものでした。近々手術になるようです。この位のサイズだと内視鏡を使った手術が出来るので、入院期間も短く、予後も良好だと思われます。

岡山市健康診査は11月いっぱいまで実施しています。年に一度くらいは胸部X線検査を受けるようにしましょう。
Date: 2007/11/09(金)


多発性のう胞腎

45才男性、人間ドックで腎臓の異常を指摘され来院されました。当初クレアチニン1.86で経過観察していたのですが、徐々に上がり始め、お腹の張り・腹痛を訴えられるようになりました。2年程経過観察をしていたのですが、クレアチニンが4.91に上昇したこともあり、泌尿器科専門医と相談の上、手術目的で他院へ紹介となりました。

写真を下の以前紹介した腎疾患の写真と見比べてみると、のう胞によって腎臓のサイズがかなり大きくなっているのが分かると思います。

多発性のう胞腎とは、腎臓にのう胞(水がたまった袋)がたくさんできて、腎臓の働きが徐々に低下していく、遺伝性の病気です。腎臓にのう胞がたくさんできてくると、腎臓が大きくなり、腹が張ってきます。また高血圧を合併することが多く、脳出血なども通常より高い頻度で起こります。徐々に腎機能が低下していき、腎不全となり、透析療法が必要となります。しかし腎不全に至らない患者さんもいます。高血圧の患者さんは血圧のコントロールが必要になります。

Date: 2007/04/03(火)


腎臓癌


患者は46才男性、透析患者です。腹部スクリーニングにて、左腎に2〜3cmの腫瘍を認めた為、後日透析前に造影CTを実施しました。造影CTにて不均一に造影された腫瘍を認め、腎臓癌と診断されました。左腎摘出の手術を受け、術後4年が経過しますが、転移もなく、経過は良好な様です。

当院では透析患者さんを造影検査する場合は、通常の健常者と違い、造影剤が体外に自然排泄されないため、必ず透析直前に実施しています。そのため朝早くから検査を実施したりすることも度々あります。
Date: 2007/03/03(土)


移植腎

54才、男性。この患者さんは幼い頃より腎炎を患い、37才で透析導入となりました。40才の時、腎移植をするも、急性拒絶反応で失敗。45才の時2度目の移植をし、拒絶反応を乗り越えて生着。現在も良好な腎機能を保っています。

一枚目の写真が元の腎臓です。機能していないため、萎縮してしまっています。二枚目・三枚目の写真が移植された腎臓です。

移植というと元有った腎臓を取り、同じ場所に移植されるようなイメージを持つと思いますが、実際は元の腎臓の下側、骨盤の中に移植されます。

この患者さんは移植してから9年経ちますが、経過も良好で、月に一度程度の来院で良くなり、仕事もバリバリこなし、通常の社会生活が送れています。

昨今、腎臓の移植について様々な報道がされていますが、移植医療が現在より衰退することが無いことを願ってやみません。

参考リンク:皆さんもぜひこの問題について考えて見てください↓
http://www.setouchi-ishoku.info/
Date: 2007/02/05(月)


腎動脈瘤

44才女性。背中がずっと痛むと来院されました。腹部超音波にて、右腎に結石および腎前方に異常陰影を認めたため造影CTを施行しました。

単純CTで、超音波と同じく右腎前方に1.5cm大の陰影を認めました。造影したところ、造影早期相(動脈優位相)での強く染まっており、染まった箇所が腎動脈であったことから、腎動脈瘤と診断されました。

市内総合病院へ紹介となり、現在経過観察中です。
Date: 2007/01/12(金)


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