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思えば今から20年ほど前、岡山協立病院に日本で3台目の全身用CTが導入されました。そのころ私は大学卒業したての研修医。週に一日CTの診断に携わりました。岡山県下だけでだけでなく中国地方、四国や兵庫県からも患者が紹介されてきました。とにかくこの地方にCTがなかったのです。私が担当した日には一日20人ぐらいの検査をしていました。今までに診たことも聴いたこともない病気の人たちが紹介されてきました。
なかでも驚いたのは脳血管障害の診断でした。今までの診断基準では脳出血だろうといわれていたのが脳梗塞であったり、脳梗塞のはずが脳出血であったりでした。癌の診断でもそれまでの診断基準や教科書の記載をひっくり返すものでした。とにかく、めずらしい病気や貴重な症例をたくさん見せてもらいました。CTの担当をしていなければ、これほどの経験はできなかったでしょう。
今の「小林 純」という医者を形作ってきたものは多くあげられます。腎と透析に取り組んできたこと、ラットの実験腎炎に取り組んだことなどあげればきりがありませんが、日本で3台目のCTとの出会いも大きな要素でした。
CTを置くことによって、今まで曖昧であった診断をより確かにできる。医療の質を高めることで、患者さんや地域の人たちとの信頼関係も深めることができるでしょう。
院長 小林
純 |